カゼ・インフルエンザ予防のウソとホント

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年末が近づくと毎年ニュースで騒がれるインフルエンザ。テレビやインターネットでも様々なインフルエンザ予防の方法が紹介されていますが、見る番組によって、「うがいには予防効果がない」「お茶を飲むといい」「予防接種をしてもかかる」など、色々な情報が流れています。

今回は、それぞれの予防方法にどんな効果があるのか調査してみました。

インフルエンザとは?

インフルエンザについてのポイントです。

・インフルエンザウイルスによる感染症
・A型、B型、C型の3つに分類され、毎年A型とB型が流行する
・流行のピークは1~3月
・感染経路はせきやくしゃみなどを吸い込むことによって感染しする飛沫感染と、鼻や口を手で触った際に体内に入る接触感染がある
・くしゃみ、鼻水、喉のイガイガ感の後、頭痛、腰痛、筋肉痛、全身倦怠感などに合わせて発熱する
・2~3日の潜伏期間後、発症(1~3日)、その後1週間程度で体調が元に戻る
・発症後5日を経過、かつ、解熱後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで出席停止

予防方法

◎ワクチン接種

最も有効的な予防方法です。2週後から5ヵ月程度。予防に充分な免疫を保つためにはワクチン接種を毎年受けた方が良い。医師の9割以上がワクチン接種を推奨
ワクチンは、この発症を抑える効果については一定程度、認められており、約50~60%の発症予防効果があり、約80%の死亡を阻止する効果があるとの報告がある。

◎ 人混みや繁華街への外出を控える

前に書いた通り、インフルエンザの感染経路は飛沫、接触感染です。空気中にウイルスが浮遊している訳ではないので、そもそもウイルスのある場所に近づかない、触れなければ感染はしません。

◎適度な湿度の保持

空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、粘膜に付着したウイルスを排出する力が弱くなってしまうので、体内に入りやすくなってしまいます。

◎ 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

体の抵抗力が弱っても感染しやすくなってしまいます。バランスの取れた食事で体調を整えておくことも予防のひとつです。

○手を洗う

手についたウイルスを物理的に体外へ排出する方法です。特に外出時についたウイルスを排除することが大切です。最も重要なのは、ウイルスを口や鼻から入れないことなので、手で顔に触れなければいいのですが、無意識に触ってしまうので、手についたウイルスを洗い流してしまいましょう。

○お茶を飲む

お茶を一口飲むことで、のどに付いたウィルスを胃に流してしまう効果があります。また、緑茶はカテキンの殺菌作用もあります。お茶ではなくても、水分であれば流し込むという効果はありますので大丈夫です。前にも述べた通り、ウィルスがのどに付くと粘膜から20分程度で細胞内に入ってしまうためこまめに水分補給することが大切です。夏は汗がでるので、こまめな水分補給をしていると思いますが、冬はそこまで気にしている人は少ないと思います。冬も汗はかかなくても体は乾燥しているので、気にして飲むようにしましょう。

○日光を浴びる

日光を浴びると免疫バランスを良好に保つビタミンDがつくられます。このビタミンDの効果でカゼやインフルエンザにかかりにくくなるとも言われています。冬は寒くて家にこもりがちですが、アウトレットや散歩をして外で1時間程度日光を浴びられるといいです。

○のど飴をなめる

のどを潤す唾液が口の中にあることも予防の一つです。そのためにのど飴やガムを噛むこともいいと言われています。

○よく歯磨きをする

口の中が不衛生だと、細菌がインフルエンザウイルスの侵入と増殖を手助けしてしまいます。なので日ごろから念入りに歯磨きをしましょう。

△うがいをする

口の中についたウイルスを物理的に体外へ排出する方法です。ただし、ウイルスが細胞内に入るのは付着後20分程度と言われているので、こまめにうがいしないとあまり効果がないということになります。

△マスクをつける

マスクによる予防は、のどに潤いと保つという効果があります。ただ、それ以外の対策のほうが有効的であり、昔と違ってマスクをすれば大丈夫という考えはないようです。どちらかと言えば、かかった人が周囲にウイルスをまき散らさないための対策になります。ただ、マスクをしていることでウイルスのついた手で顔を触らなくなるという間接的な効果もあります。なのでマスクを外す前の手洗いは心がけましょう。

まとめ

インフルエンザの予防方法について書きました。マスクには直接的な予防効果はないようです。でも冬は特にマスクをしている人だらけですよね。こんなにマスクをしているのって日本人だけなんです。だから外国人にとってマスクをつけた人が街中にいる日本の光景は異様みたいです。ではなぜ、みんなマスクをしているのでしょうか。女性がマスクをしている理由で多いのは、「すっぴんを隠せる」「あたたかい」「肌の保湿」等の、ウイルス予防以外の目的で使用しているようでした。

女性がマスクをする理由の記事があったので紹介します。

出典:https://weathernews.jp/s/topics/201811/120085/

余談になりましたが、インフルエンザ予防には、正しい知識をもって実行することが大切です。インフルエンザにかかると、1週間は家で安静なので、遊びに行けないし仕事は停滞するしでいいことはありません。すべて対策するのは難しいですが、普段できることから予防をしましょう。

(参考資料)
NIID 国立感染症研究所 「インフルエンザとは」
日本生活習慣病予防協会 「インフルエンザの流行に備える 自分でできるインフルエンザ予防法」
厚生労働省 「インフルエンザ一問一答 みんなで知って、みんなで注意!」
浜松医療センター 「感染症について」
第一三共株式会社 「インフルエンザについて」
のどから防ぐ!風邪・インフルエンザ対策

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