ワキガは自分では気づく?セルフチェックで自覚しよう。

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友人や知人の家に行くと独特なニオイがすることがありますよね。

だれにでもその人特有のニオイがあり、でもいつも嗅いでいるので慣れてくると気づかなくなります。

自分や自分の家のニオイも同じで常にニオイがする状態なので自分では分からないですよね。

わきがも同じで、自分ではなかなか自覚していない人が多いです。周囲の人もニオイって指摘しづらくて、周りに臭い人がいても口には出せないです。

本人からすれば「知らぬは一生の恥」にもなりかねないので、気づくようにそっと言ってあげればいいのでしょうが。なんと言ってあげればいいかも難しいものです。

ただ、自分で気づくことができないことはないです。

自分でも分かるセルフチェックの方法についてまとめてみましたので、参考にしてみてください。

まずは自分のニオイを自覚することが大切ですね。

自分で気づく?セルフチェックで自覚しよう。

わきがにはニオイだけでなく、衣服への着色や、汗の量、親族による影響もあります。ここでは自分で自覚できるセルフチェックについて紹介します。

わきがを自覚するセルフチェック5項目

①下着やシャツの脇の下に黄ばみができていないか
②耳垢が湿っていないか
③両親・親戚にわきが、多汗症の人がいないか
④わき毛が多い、白い粉がつかないか
⑤緊張や興奮をすると、すぐ汗をかかないか

①下着やシャツの脇の下に黄ばみができる

アポクリン汗腺から出る汗には、脂質・タンパク質・糖質やアンモニアなどの成分があるので、衣服に付着すると黄ばみができます。この黄ばみがある人は、アポクリン汗腺が活発で、ニオイも強いと考えられます。

②耳垢が湿っている

耳の中にはエクリン汗腺がなく、耳垢が湿っているのはアポクリン汗腺があるためです。耳の中にアポクリン汗腺があると、他の部位にもアポクリン汗腺が多くあり活発であるといえます。

また、腋臭症のほぼ全員(98%)が「アメ耳」や「ネコ耳」、「ジル耳」と呼ばれる軟耳垢であると言われています。さらに、軟耳垢の人の約80%がわきが(腋臭)であり、乾耳垢の人でわきがの人は稀です。

③両親・親戚にわきが、多汗症の人がいる

アポクリン汗腺の数や汗の量は体質なので、遺伝による影響が大きいです。

④わき毛が多い、白い粉がつく

わき毛が多いとわきの下がムレやすく、雑菌が繁殖しやすい状態になっています。また、わき毛に付着したアポクリン汗腺から汗は、洗っても落ちにくいので、そのまま白い粉となって残ることがあります。

⑤緊張や興奮をすると、すぐ汗ばむ

体が暑くなったときにかく体温調整のための汗は、エクリン汗腺から出る汗ですが、緊張や興奮による汗はアドレナリンによってアポクリン汗腺からの汗を出すように促すことで発汗しています。

わきがの人の約60%は多汗症を合併するといわれています。

この5つの項目を確認することで、ほぼ正確にわきがであるかどうか把握できるようです。病院で診察してもらうのも恥ずかしいので、自分でできるセルフチェックがおすすめです。

ニオイでは主観が入っていますので、このセルフチェックで客観的にも自分がわきがなのかどうか、自覚してみましょう。

そもそもわきがの特徴とは?

わきがは「腋臭症(えきしゅうしょう)」と呼ばれ、運動などでかく汗とは違って、乳輪、へその周囲、外耳道、外陰部、肛門周囲などの特定の部位からニオイを発生し、そのニオイはスパイスの臭い、鉛筆の芯の臭い、劣化したプラスチックの臭い、硫黄の臭いなどど表現されています。

小さい頃からワキガが臭うことはなく、思春期の頃から性ホルモンの発達によりアポクリン汗腺という汗がでる汗腺の活動が活発になり、ニオイが発生するようになります。

人の汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、エクリン腺はほぼ全身にあって温熱刺激や精神的緊張によって発汗します。

一方アポクリン腺は腋窩や外陰部に分布し、思春期になると性ホルモンの影響で分泌が多くなります。

ワキガのにおいのもとはアポクリン腺の汗の中の脂肪酸が皮膚の表面の細菌によって分解され、3メチル2へキセノイン酸がにおうといわれています。

ワキガの人はアポクリン腺が大きくて、その数も多く分泌量が多い傾向があります。
ワキガは優性遺伝し、親子ともに現れる事が多いですが、日本人などの黄色人種ではその頻度は約10%にすぎません。白人や黒人ではほとんどの人に多少ともワキガがあります。

ワキガの予防は皮膚表面の細菌を減らすため、洗浄などでいつも腋を清潔に保つ必要があります。
出典:日本皮膚科学会

わきがの原因ってなにがあるの?

ワキガとは脇の下にある汗腺「アポクリン汗腺」が原因となります。

ワキガのニオイはこのアポクリン汗腺から分泌された成分に細菌が繁殖し分解する事で発生します。

アポクリン汗腺は人によって量や大きさが異なります。量が多く大きさが大きいほどワキガのニオイが強くなると言われます。
新田皮フ科形成外科より

ワキガは、汗と菌が混ざることによってニオイを発生させています。

アポクリン汗腺から出る汗には、脂質やタンパク質・糖質・アンモニアが含まれており、この成分が原因で特有のニオイとなります。そのため、食事バランスなどの生活習慣によってニオイの強さが変わると言われています。

また、原因となるアポクリン汗腺は大抵の人にはあるもので、汗腺の量や、活発さ、汗の量には個人差があり、汗腺が多くて活発であるとニオイが強くなってきます。これは体質によるもので、遺伝によって子へと引き継がれている場合が多くなっています。

自覚したら、改善しよう。おすすめのわきが対策法

日常でできるわきがの対策としては、

・におう部分を清潔に保つこと

・動物性たんぱく質や脂肪が多い食事を減らす、つまり和食中心にする

とニオイが軽減すると言われています。

その他、おすすめにわきが対策についてはコチラの記事にありますのでご覧ください。

人に知られたくない体の悩みのひとつに「ワキガのにおい」があります。色々と試したけどあまり効果を感じない、どんな対策がいいか分からない。そうい...

まとめ

今回はわきがに自分で気づくためのセルフチェックについて紹介しました。

わきがが原因で、友達や恋人ができなかったり、気にしすぎて消極的になってしまったりとネガティブになってしまい悩んでいる方も少なくありません。

今ではニオイケア製品や治療もかなり進んでいて、自覚して対策しようとすれば解決する悩みです。

まずはセルフチェックで確認し、不安であれば医師に相談してもいいと思います。

ニオイの悩みを解消し、新しい生活が始まれる参考になれば幸いです。

参考:日本橋形成外科
札幌医科大学「δ-トコフェロールの腋臭症への効果
日本生理学人類学会誌「生理人類学の視点

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