暖かくなってくると、合わせて気になるのがにおい。通勤電車に乗っても周りから汗のニオイやおじさんのニオイがしたり、正直イヤですよね。
暑い日の電車はさらに大変。色んなニオイが混じり合ってクサいしベタベタするしで、移動だけで疲れてしまいます。
今回はそんな人を不快にさせてしまう体臭の原因や改善方法についてまとめてみました。
「人の振り見て我が振り直せ」
自分がそう思われないようにニオイエチケットを心がけましょう。
目次
体臭の種類と原因
①ワキガ臭
ワキガは、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という汗がでる汗腺のうち、アポクリン汗腺からでる汗を、皮膚表面にいる雑菌(常在菌)が分解することによって発生するニオイです。
ワキガ臭はニオイが強く、周りからも気づかれやすい悪臭で、硫黄臭、スパイスのような臭い、古い雑巾のような臭い、ゴボウの臭い、ネギの臭い、鉛筆の臭い、カナメの臭い、酢の臭い、クミンの臭い、納豆の臭い、古びた洗濯ばさみの臭いなどと表現されています。
ワキガは、アポクリン汗腺の数が多い、汗の量が多い、またアポクリン汗腺からの汗の成分である脂質・タンパク質・糖質やアンモニアなどをより多く含んでいることが原因とされ、性ホルモンも関係することから幼少期の頃にはニオイはなく、思春期の頃から発生し、遺伝や生活習慣の乱れによってワキガになると言われています。
②加齢臭
加齢臭は、40歳を過ぎた頃からなる体臭で、油臭い、青臭い、ロウや古本・チーズのようなニオイなどと表現されています。
加齢臭のニオイは、年を重ねると酸化に対する抑制力が低下し、パルミトオレイン酸(脂肪酸)増加して過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化したり分解されることで発生する「ノネナール」という物質が原因です。
ニオイを発する部位として、皮脂の分泌量が多い頭部や、首の後ろや耳のまわり、胸もと、脇、背中などがあります。「枕がおやじクサい」はこの頭部からのニオイの発生のせいですね。
③ミドル脂臭
30~40代の世代の人に多い体臭で、使い古し油のような臭いと表現されています。別名「つわり臭」とも呼ばれており、女性にとっては生理的に受け付けないニオイで、女性を不快にさせ、嫌われる原因のひとつです。
ミドル脂臭は、体が疲れると分泌される乳酸が、ストレスによる汗と混ざり、皮膚にある中鎖脂肪酸と結合することで、「ジアセチル」という物質になります。このジアセチルがミドル脂臭特有のニオイを発生させています。
ミドル脂臭が発生する原因は加齢臭と同様で、脂っこいものが好き、疲労が溜まっている、ストレスをかかえているなどの生活習慣の乱れにあり、特にサラリーマンに多いようです。
④足臭
足の裏にはエクリン汗腺が多くあり、他の部位と比べて汗をかきやすい部分です。その汗の量は背中の5~10倍で、1日でコップ1杯分であると言われています。
この汗は無臭ですが、汗が原因で皮脂や、皮膚・爪の垢(あか)が溜まり、それを餌にして繁殖した雑菌がイソ吉草酸や酢酸という悪臭物質を発生させます。特に、悪玉菌である「白癬菌」が要因と言われています。
足がニオイやすい理由は、汗をかきやすいことに加え、靴や靴下を履いていることで通気性が悪く、ムレてしまい雑菌を繁殖させやすい環境であることです。
また、ワキガ臭と同様で疲労やストレスによってでるアポクリン汗腺からのでる汗が原因となっていることもあります。
⑤口臭
口臭の原因は様々ですが、生理的口臭として言われているのがバクテリアが原因となる口臭です。
バクテリアは、私たちの身体に病原菌が侵入するのをシャットアウトするなど、健康に生きる上で欠かせない役割がある一方で、野菜の腐ったようなニオイの「メチルメルカプタン」、卵の腐ったようなニオイの「硫化水素」、生ゴミのようなニオイの「ジメチルサルファイド」などから構成される「揮発性硫化化合物」というガスを発生させます。
この「揮発性硫化化合物」というガスがクサい口臭の原因です。
バクテリアの繁殖を抑える役割があるのが唾液で、この唾液の分泌量が低下する起床時、空腹、緊張、口呼吸などによってバクテリアが増え、口臭を発生させています。
その他にも加齢、生理や妊娠時の口臭や、病的要因として虫歯や歯周病、外敵要因としてにんにくなどのニオイが強い食べ物の摂取やタバコが原因となります。
⑥疲労臭
人間は、疲労すると体内に血中のアンモニア濃度を上げる乳酸が蓄積します。アンモニアは毒性が強いため、通常は肝臓で毒性が薄められ、尿素に分解されますが、疲労によって濃度が上がったアンモニアは肝臓では処理しきれず、血液に入り汗からも排出されてしまいます。それがアンモニア特有のツンとしたニオイとなって体外へ排出されて疲労臭となります。
⑦ストレス臭
ストレス臭は、緊張など心理的ストレスにより自律神経が乱れてアポクリン汗腺を刺激することで特徴的な臭いが皮膚表面から皮膚ガスとして放出される現象で、ネギやタマネギのようなにおいと言われています。
成分は硫黄化合物系のもので、ジメチルトリスルフィド(DMTS)とアリルメルカプタン(AM)を主成分とする物質の「STチオジメタン」で、心理的ストレスを感じる本人が、自らSTチオジメタンを嗅ぐと、疲労や混乱を感じ、緊張や抑鬱の原因となると言われています。
⑧ダイエット臭
ダイエット臭は、急激なダイエットにより代謝が低下した状態の場合、中性脂肪の分解によってできた脂肪酸が完全燃焼されずに汗や皮脂として対外にでる脂っこいニオイのものと、基礎代謝の低下で血行が悪くなる酸素不足の状態でできる乳酸が汗といっしょにでるアンモニア系のニオイ、ニオイ物質であるケトン体が血中の脂肪酸と合成して増加し、汗となってでる甘酸っぱいニオイがあります。
〈第1段階〉
食事制限により炭水化物やタンパク質の摂取不足が生じると、体はストックしておいた中性脂肪を燃やすことでエネルギーを得ようとして、中性脂肪をニオイ成分でもある「脂肪酸」に分解して、ミトコンドリアのTCA回路という燃焼系に運びます。ところが、急激なダイエットや運動不足で代謝が低下してTCA回路の回転が減速していると、脂肪酸が完全燃焼されず、余分な脂肪酸が血中に増加してきます。これが汗や皮脂とともに体外に出ると、油っぽい脂質系のニオイがしてきます。しかし、このニオイはさほど強くないため、この段階では体臭としては気がつかないことも多いのです。
〈第2段階〉
ダイエットによる基礎代謝の低下が続くと、熱の産生が少なくなるだけでなく、体の血行が悪くなります。これは抹消組織への酸素の供給が減少することを意味します。酸素不足の状態では、体はエネルギーを完全燃焼系のTCA回路からではなく、不完全燃焼系の「解糖系」という方法でエネルギーを得ようとします。その結果として生じるのが、乳酸です。乳酸はアンモニアと一緒に汗の中に出る性質があり、汗をかいた時にアンモニア臭が強くなります。この段階になると、「なにか汗クサいな」「ちょっとニオうかな」と体臭を気にする人も出てきます。
〈第3段階〉
ダイエット臭の最終段階では、「甘酸っぱい」ケトン臭という典型的なニオイが発生します。このニオイは、血中に増加した脂肪酸が、TCA回路に入って燃焼されずに、別な経路で、ケトン体(アセトン等3種類)というニオイ物質に合成されてしまうことで生じます。ケトン体は、糖尿病の時に出るニオイと同じで、強烈なニオイ物質でもあるのです。このケトン体が血液の中に増加すると、まず呼気や汗、さらには尿の中にも排出されて、最終的には体全体からツーンとした「ダイエット臭」を発散させることになります。
kunkunbodyより
⑨便秘臭
便秘臭は、腸内に腐敗した便がたまり、有害ガスや刺激物質を放出している状態になると、ニオイ物質を排出しきれずに、血流に乗って全身に広がり、汗と一緒に皮膚から排出されると腐ったようなニオイとなってしまいます。
また、ニオイ物質が肺に達すると口臭となってしまうこともあります。
⑩病気を原因とする体臭
病気であると、体内の細胞が正常ではなくなり特定のガスが発生し、血液を通じて肺から体外に出されます。
昔は「嗅診(きゅうしん)」といってニオイで病気を診断していたこともあり、ニオイで病気が分かるとされていました。
脂漏性皮膚炎 | あぶらっぽい皮脂臭 |
---|---|
糖尿病 | 尿の甘酸っぱいニオイ、アセトン臭 |
腎機能の低下、全身疲労など | 汗のアンモニア臭 |
魚臭症(酵素欠損による代謝異常) | 魚臭い体臭 |
甲状腺機能亢進症、パーキンソン病 | 皮脂腺が活発になり独特の体臭 |
肝臓病 | ネズミ臭やかびた魚臭 |
胃腸病 | 卵の腐敗臭 |
痛風 | 古いビール臭 |
がん | 化学調味料臭や硫黄臭 |
蓄膿症・歯周病 | 腐敗臭 |
体臭、便、尿などから発生する数千種類の生体ガスのうち、最も多いのが1000種類以上ある呼気(吐く息)だ。病気で異常化した細胞は特定の生体ガスを発生し、血液を通して肺から排出されるので、呼気に含まれる生体ガスを検知すれば、血液検査よりも負担が少なく、簡単・安全に診断できるため、病気の早期発見・治療につながる。
HEALTHPRESSより
嗅診のルーツは紀元前4〜5世紀頃の古代ギリシアでのヒポクラテスや、江戸末期には第8代将軍・徳川吉宗の幕命で建てられた小石川養生所に詰めた赤ひげ(新出去定)も嗅診を活かして手当てしていと言われています。(山本周五郎『赤ひげ診療譚』)
また、嗅診については大学での研究も進んでいます。
東京医科歯科大学の三林浩二教授らは、呼気に含まれるアセトンを高精度に検出する高感度センサーを開発。学校歯科検診時に検査し、世界で毎年約9万人の子どもが発症する1型糖尿病の潜在的な患者の早期発見・治療に貢献している。血液検査よりも簡単で痛みもないのが何よりのメリットだ。
京都大学の武藤学教授らは、ガスセンサー製造のエフアイエスと連携し、呼気中のアセトアルデヒドを測定する呼気センサーを共同開発。アセトアルデヒドは、食道がん、胃がん、大腸がんを発症するリスクが高い。息を吹き込んだビニール袋を呼気センサーにセットするだけで、約5分でアセトアルデヒドの濃度を検出。遺伝子検査よりもかなりスピーディかつ簡便でローコストだ。
中部大学生命健康科学部の下内章人教授(国立循環器病研究センター研究所室長)らは、約2000人の呼気を採取し、質量分析法(ガスクロマトグラフィー)を駆使して慢性気管支炎、貧血、気管支ぜんそく、睡眠時無呼吸症候群、肝硬変、高血圧など24種類の病気の発症に関わる12種類の生体ガス(一酸化炭素、一酸化窒素、水素、アセトンなど)を特定し、発症の機序や因果関係などを解明している。
HEALTHPRESSより
体臭の改善方法
①ワキガ臭
①汗をこまめに拭く
ワキガ臭の原因となる汗を発生するアポクリン汗腺は脇の下やデリケートゾーンに存在します。この汗が常在菌と混ざることでニオイを発生させるので、菌と混ざりニオイが強くなる前に汗をこまめに拭くことが大切です。
②お風呂で洗って清潔を保つ
ニオイが発生する部位の汗を洗い流して清潔に保つことが大切です。でも強く洗いすぎると汗腺を刺激して汗の分泌を促したり、肌が乾燥して皮脂が増えてしまうことも逆効果になるので、やさしくしっかり洗いましょう。保湿成分の高い石鹸や入浴後のアフターケアをすることも効果的です。
③わき毛を処理する
わき毛が多いとムレやすく、また付着した汗も落ちにくい状態になります。わき毛を処理することで、清潔な状態に保ってニオイの発生を防ぐことができます。
しかし、無理な脱毛などは皮膚を傷つけて汗腺を刺激するので注意が必要です。
④睡眠、食事など生活習慣の改善
生活習慣の乱れはアポクリン汗腺を刺激し活性化させます。また、肉や乳製品、脂分の多い食事は、アポクリン汗腺から出る汗の成分の脂質・タンパク質・アンモニアなどを増加させてしまうので、ニオイがより強くなってしまいます。
ただ全く食べないこともできないので、ツーンとする酸性のニオイを中和させるアルカリ性の食材を食べることが効果的だとされています。
アルカリ性の食材の代表は梅干しです。また、ワカメ、メカブ、モズクなどの海藻やホウレンソウやコマツナなどの緑色野菜、大豆製品があります。
⑤制汗剤・デオドラントによる対策
制汗剤やデオドラントには、ワキガ臭を他のニオイでごまかす「香水」だけではなく、汗自体を抑える制汗作用があるものや、常在菌を死滅させる殺菌・除菌作用、保湿作用があるアイテムがあり、ワキガや多汗症などに効果的です。
⑥手術などの治療
制汗剤や日常のケアではなくて、治療によってワキガを治す方法もあります。ただし、高額であったり手完全に治らない場合もあります。また、術の場合は傷跡が残るので慎重に選択する必要があります。
ワキガ臭の対策についてはこちらの記事もご覧ください。
②加齢臭
①たばこを吸わない
タバコは活性酸素を増加させ、体の新陳代謝機能を低下させます。また血行も悪くなり、老廃物の排出を妨げてしまうことで、皮脂の悪臭を強めてしまいます。
また、抗酸化作用に効果のあるビタミンCも失ってしまうと言われており、ニオイを強める原因となっています。
②肉や脂肪を控え、和食中心にする
肉や脂肪は皮脂の分泌量を増やしニオイを強くしてしまいます。そのため、野菜や魚中心の低脂肪な和食中心の食事にすることで、余分な脂肪の摂取を控え、またみそ汁やしょうゆなどの大豆に含まれるイソフラボンは活性酸素の生成を抑制してくれるのでおすすめです。
③抗酸化作用のある食材を食べる
活性酸素を打ち消す効果のある抗酸化作用のある食事を食べることが効果的で、
ビタミンCを多く含むトマト、ブロッコリー、ピーマン、ホウレンソウなどの野菜や
レモン、キウイ、イチゴ、グレープフルーツなどの果物。
そして、ビタミンEを多く含むアボカド、アスパラガス、かぼちゃ、さつまいもなどの野菜や、レモン、キウイ、ブルーベリー、ブドウなどの果物、サンマ、サケ、うなぎなどの魚類がおすすめです。
④腸内環境を整える
腸の働きを良くする善玉菌を増やすために食物繊維を多く含む野菜類や、発酵食品であるヨーグルト、納豆、漬物などがおすすめです。
③ミドル脂臭
①体を休める
睡眠を十分にとる、お風呂に入って体をリラックスさせることも効果的です。入浴によって腎臓も休まると、乳酸の排出機能も高まります。
②ストレスをためない
仕事で溜まったストレスを週末に趣味で気分をリフレッシュしたり、好きな場所に出かけたりしてストレスを発散することや、ジムやスポーツなど、有酸素運動をすると、ストレス解消に加えて体の代謝も良くなるのでとても効果的です。
③食生活を見直す
脂っこい食事を控え目にして、抗酸化食品である海藻や緑色野菜を食べるようにするといいとされています。脂質を控えることで、皮脂や脂肪酸がたまるのを防ぎ、抗酸化食品を食べることで細菌の発生を防ぐことができます。
ミドル脂臭の対策についてはこちらの記事もご覧ください。
④足臭
足の常在菌を増やし過ぎないために、角質を落とす、汗や汚れを洗い流す、足がムレないようにすることがあげられます。
①角質を落とす
週に1、2回程度を目安に、足を濡らさず乾いた状態でやすりやリムーバーを使って足の裏にある角質を取り除きます。やりすぎは皮膚を傷め逆効果になるのでご注意ください。
②汗や汚れを洗い流す
石鹸をしっかりと泡立てて皮膚を傷つけないように手で洗います。爪の間はブラシなどで洗うといいです。また、保湿効果のあるボディーソープはムレの原因となるので使用しないほうがいいです。洗う前に足をお湯につけて汚れを浮き上がらせるとより効果的です。
また、殺菌効果や制汗作用のあるミョウバンや、酸性のイソ吉草酸などを中和させるためにアルカリ性の重曹に足をつけることも効果があるとされています。
③足がムレないようにする
靴をはかないようにするのは無理なので、靴を乾燥させるために2日おきに履いたり、靴箱に除湿剤や新聞紙を置く、通気性の良い靴下をはくことで、足がムレて雑菌の繁殖を抑制します。
またサイズが合っていない靴をはいていると汗が増えて臭いの原因になると言われているので、一度チェックしてみましょう。
⑤口臭
口臭対策のポイントは、口の中のバクテリアを少なくすることがポイントです。
口が乾燥してバクテリアが繁殖しやすい就寝前と起床時は歯磨きをよくしましょう。その際雑菌が溜まりやすい舌もよく磨くことが大切です。
また、ガムを噛むことで唾液の量を増やすことができますので、緊張やストレス、空腹時など口の中が乾燥しやすいときにはおすすめです。
食べ物としてはバクテリアに分解されると臭気ガスに変わるタンパク質を控えること、アルコールやコーヒーも唾液の分泌量を低下させてしまうのでほどほどにしましょう。逆に唾液の分泌量を増加させるレモンや梅干しなどの酸っぱい食べ物や、殺菌効果のあるカテキンを含む緑茶などが効果的です。
⑥疲労臭
とにかく疲労を溜めないこと、そして肝機能を正常に保つことです。
疲労を溜めないためには、十分な睡眠、入浴でのリラックスなどが考えられますが、そのためにも適度な運動をすることも大切です。
肝臓を健康に維持するには、まずお酒の飲みすぎを控えること。アルコールの消化するためには肝臓はフルで働くので、他の消化をするヒマがなくなってしまいます。
また、肝臓に良い食べ物としてビタミンを多く含む、レバー・バター・マーガリン・人参・小松菜・ほうれん草・魚介類・牡蠣・レバー・チーズ・卵・豚肉・玄米・胚芽米・ゴマ・ピーナッツ・ブロッコリー・パセリ・イチゴ・レモン・キウイ・大豆などがあります。
⑦ストレス臭
ストレス臭の対策はストレスを溜めないことです。そのためには、自分が落ち着く音楽を聴いたり、マッサージ・入浴などでリラックスする、バランスの摂れた食生活、生活リズムを整えて十分な睡眠をとる、適度な運動をするなど、心身ともに健康であることが大切です。
⑧ダイエット臭
ダイエット臭の予防として、まずは体の代謝をアップさせ、脂肪酸をしっかりと燃焼させることが大切です。また、肝臓では燃焼されないケトン体を体内からなくすには、筋肉と脳で燃焼させるしかありません。筋肉の燃焼力を高めるためにも、有酸素運動として長時間の運動、できれば20分以上の運動が効果的です。
また、ダイエット臭を防ぐ食材として、TCA回路の回転を維持し、燃焼力を高めるクエン酸等の有機酸を多く含む、酢や梅干、柑橘類、アスパラギン酸(アミノ酸)を含む昆布やワカメなどの海藻、肉や乳製品などの酸性の食事を控えるためのにおすすめの梅干、ワカメ、昆布、コンニャク、椎茸、ほうれん草、大豆、バナナ、緑黄色野菜などのアルカリ性食品、汗腺機能を高め血行をよくするショウガがあげられます。
⑨便秘臭
肉や脂肪は消化が悪く、悪玉菌を増殖させてしまいます。悪玉菌が増えると腸内環境が悪くなり、消化不良となるので消化が悪い食べ物を控え、よく噛んで食べることがおすすめです。
また、善玉菌を増やすことも同様に腸内環境を整えるので、ビフィズス菌の入ったヨーグルトや、キムチ、納豆、漬物、チーズなどを摂ることも効果的です。
腸はリラックスした時に活発に働くので、良い睡眠をとることも大切です。睡眠前のスマホやテレビを見ることを控え、リラックスした状態で質の高い睡眠を十分にとると、腸の調子が良くなり、朝からスッキリと便通も快調になります。
まとめ
スメルハラスメントという言葉があるほど、ニオイについて感じる印象は大きく、クサいニオイは相手を不快にさせてしまいます。
正しい知識と正しい対策によって予防や抑制することが大切ですので、今回紹介した原因と改善方法を参考にして実践してみてください。