子どもが歯磨きをしない!嫌いな理由と好きになる方法

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小さい子どもって歯磨きとなると嫌がるし、逃げ回るし、じっとしていられないし、親からすると毎日の試練に感じている方も多いと思います。

朝の忙しい時間そんなことをされるとイライラするし、怒って無理やりやらせるので、子どもはさらに歯磨きが嫌いになって悪循環。なんてお悩みもよく聞きます。

でも歯磨きをしないと虫歯や病気になるし、小さい頃から虫歯になるのは嫌ですよね。歯医者だって行きたがらないし。

そこで今回は、子どもが歯みがきが嫌いな理由と好きになる方法について調査してまとめてみましたので、参考になれば幸いです。

歯みがきしないと病気になる?

もし歯みがきをしないとどうなるのでしょうか。虫歯になる?口がクサくなる?

色々と考えられますが、項目でまとめてみました。

虫歯になる

歯や舌の表面に付着した食べカスは、放置すると細菌の塊である歯垢(プラーク)となります。その後、2日程度で歯石に変わり、自分では除去することができない状態になります。歯垢、歯石は細菌であり、その菌が卵が腐ったような腐敗臭がするので、口がクサくなります。

この歯垢にはミュータンス菌という細菌がいて、酸をつくり歯を溶かしてしまいます。これが進行して神経まで達すると痛みを生じ、治療も削るだけではなく神経を取ったり、重度になると抜歯が必要になります。

歯垢とは、歯の表面を指で触った時にネバネバしたものが付くことがありますが、このネバネバのことで、別名「プラーク」とも呼ばれています。

食後およそ4~8時間ほどでこの歯垢が作られてしまうため、毎食後の歯みがきが大切です。
歯垢は細菌の塊で、1gあたり1000億個以上の細菌が詰まっていると言われています。
これを放っておくと菌の作った酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてむし歯を発生させてしまうことがあります。
APAGARDより

歯石とは一言で言えば歯垢が硬くなったもののことで、歯みがきでみがき残した歯垢はおよそ2日間ほどで歯石へと変わってしまうと言われています。

そのため歯みがきがしにくい「歯と歯ぐきの境目」や「歯と歯の間」にできやすく、歯石はその名前の通り石のように硬いため、一旦歯に付いてしまうと歯ブラシでは取れず、歯科医院で取り除いてもらわなければなりません。
APAGARDより

歯周病になり歯がなくなる

歯と歯茎の間の歯周ポケットに溜まった汚れ(細菌)によって歯肉が炎症を起こし、さらにひどくなると歯を支えている骨を溶かしてしまいます。そこから歯槽膿漏になり、歯を抜かなければいけなくなったりします。

また、歯茎が下がることによって普段は守られている歯の根っこの部分が露出し、熱さや冷たさがしみる知覚過敏になります。さらに、口臭は生グサい臭いを発します。

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。
日本臨床歯周病学会より

舌苔が増えて口がクサくなる

舌の表面に無数にある小さな突起に様々な種類の細菌や古くなった粘膜、食べ物のカスなどの汚れが溜まったものが舌苔(ぜったい)です。下の表面が白や黄色く見えるのはこの舌苔によるものです。この舌苔が厚くなると味覚が鈍感になったり、ドブのような異臭の原因となります。

病気になる

虫歯や歯周病が進行すると、さらに血管に歯周病原性の細菌が入り込み、その血が全身にまわると、血管障害や心臓病、アルツハイマー病の促進、糖尿病などの病気にかかってしまいます。これらの歯周病の影響は科学的に証明されているそうです。

むし歯になる原因は?

むし歯は、酸を作る「細菌(主にミュータンス菌)」、「酸にとけやすい歯の質(酸への抵抗力)」、細菌のエサとなる「糖質(主に砂糖)」の3つの好ましくない条件が重なり、時間が経過することで発生します。
ライオン歯科衛生研究所より

むし歯の病原菌のミュータンス菌は、食べ物や飲み物で口にする糖分を栄養に増殖し、その際に菌の周囲にネバネバのグルカンという物質を放出します。これによって歯に付着してたくさんの細菌の塊がつくられ、プラークになります。また、同時につくられる乳酸が原因で、歯の表面のエナメル質が溶けて穴があいしまう「むし歯」の状態になってしまいます。

子どもが歯みがきを嫌がる理由

子どもの歯みがきって大変で戦いだと思いますか?

子どもは歯みがきが嫌なのではなくて、そんなパパママの気持ちが子どもに伝わって嫌いになっていることが多いようです。たしかに朝忙しい時間に歯みがきしたいけど子どもが遊んでしてくれない、やってもじっとしてられなくて言うことをきかないとなるとイライラする気持ちも分かります。

でも子どもからするとじっとしているのも嫌だし、歯をゴシゴシ磨かれて痛いし、歯を磨いてくれるパパママも怒って機嫌悪いし。

こうなっているとお互いに歯みがきを好きにはなれないですよね。

「虫歯にならないようにしっかり磨きたい」「ゆっくりやっている時間がない」といった親の都合と、楽しくないからやりたくないという子どもの気持ち。

これをうまく釣り合わせて遊び感覚でやることが大切です。

子どもが歯磨きを好きになる方法

キャラクターの歯ブラシを使う

好きなキャラクターのおもちゃや洋服、靴を見ると子どもって喜びますよね。歯ブラシも同じで、お気に入りのキャラクターの歯ブラシを使って、子どもの興味をひきます。まずは自分でで自由にやらせて、仕上げ用の歯ブラシで手伝ってあげるといいです。自由にやらせてボロボロになるので交換頻度は増えますが、それでも自ら歯磨きをする習慣になるので損ではないです。

おすすめの子ども用歯ブラシについてはこちらの記事もご覧ください。

味のある歯みがき粉を使う

イチゴやメロンなどのフルーツ味や、ソーダ味、コーラ味などもあるので、子どもといっしょに選んで買うと、歯みがき粉もお気に入りのひとつになるので効果的です、ひとつひとつが小さいので、数種類を用意して子どもに選ばせるのも楽しくていいですね。

歯磨きの絵本を読み聞かせる

知識に対する子どもの吸収力はすごいです。生まれてすぐは泣くことしかできなかった赤ちゃんが3歳になる頃にはお話しができるようになっています。これってすごいことですよね。

歯みがきを題材にした絵本が多くあるので、これを読み聞かせることで歯磨きは楽しいこと、大切であることを教えることができます。

大人と違って理屈で言っても伝わらない子どもには、絵本を通して潜在的に感じさせることが効果ありです。

おすすめの歯磨き絵本についてはこちらの記事もご覧ください。

歯の磨き合いをする

子どもは遊ぶのが大好き。嫌だと思っていたことも遊び感覚でやるといつの間にか大好きなことに変わっています。歯磨きに関しても、親が一方的に子どもの歯を磨くのではなく、子どもにもパパやママの歯を磨いてもらいましょう。

子どもにとってはだれかの歯を磨くことも初めてのことで、おもしろいようで結構集中してやってくれます。「はい、今度はママの番ね」となると素直に口を開いてくれるようになるのでおすすめです。

まだ手先が器用でない子どもに歯を磨いてもらうので、唾液が飛び散ったり口を歯ブラシでつつかれてちょっと痛かったりしますが、これも子どもとの大切なコミュニケーションだと思って楽しんでください。

歯磨きの動画を見せる

ユーチューブや動画アプリで調べると歯磨きについてのアニメや歌がいっぱいあります。これを見ると、歯磨きをすることに対する刺激になって、いつもイヤイヤ言っていたのが急にちゃんとできるようになったりします。

お気に入りのアニメや歌ができたら、それをマネしたり歌ったりしながら歯を磨いてあげると子どもも喜びます。

また、教育テレビでやっている小さい子どもが歯をしっかり磨いている様子を見せるのも効果的です。同世代か少しお兄ちゃん、お姉ちゃんの子がちゃんと歯を磨いている姿を見て、マネしたいと思うようになります。

歯磨きアプリを使う

スマホやタブレットでは、ユーチューブでの動画以外にも歯みがきアプリを使うこともおすすめです。

歯磨きの仕方をキャラクターが教えてくれたり、歯を磨くことで敵を倒したり、ゲーム感覚でできるので自分で歯を磨くようになります。やる前に「仕上げはパパね」と伝えておいてから始めると、約束を守ってちゃんと歯を磨かせてくれるようにもなります。

笑顔で楽しそうに歯磨きをする

子どもは思った以上に親の様子を観察しています。パパママがしっかりと歯を磨く姿を見せるのもそうですが、子どもの歯磨きをするときにしかめっ面でやったり、忙しそうにしたり、言うことを聞かないことに怒ったりすると、子どもは歯磨きに対して悪いイメージをもってしまいます。

そうなると、歯磨きが嫌いになって悪循環です。忙しくても大変でも、笑顔で楽しそうに歯磨きをすると、子どもも居心地がよくてちゃんと歯を磨かせてくれるようになります。

できたらほめてあげる

子どもはなんでも見てほしい、そしてほめてほしいと思っています。自分がやったことで親が喜ぶことが大好きです。なので歯磨きができたらちゃんとほめてあげましょう。「歯磨きができるとほめてもらえる」と記憶すると、次もほめてほしくてちゃんと歯を磨くようになります。

無理にやらない。タイミングをはかる

子どもも大人と同様で、今はこれをやりたい!というタイミングがあります。遊びたい時間、テレビを見たい時間、おやつを食べたい時間などそんなタイミングで歯磨きと急に言われてもなかなか受け入れにくいです。

親の私たちも同じですよね。なんでこのタイミングで?みたいなことってあると思います。

歯磨きをさせるときは前もって伝えて、心の準備をさせておくことも大切です。「これが終わったら歯磨きしようね。」と事前に伝えておいて、気持ちを切り替えやすくするとすんなり受け入れてくれるようになります。

他にも子どもが歯磨きを嫌がらない方法の経験談があったので紹介します。

我が家もでした

一時は、吐いてしまうほど泣き叫んで嫌がっていました。
息子の大好きなグレープ味の歯磨きジェルと、高めの気持ちの良い歯ブラシに変えたら少し泣かなくなりました。
その後、歯磨き後にスプレーするフルーツ味のキシリトールスプレーを「自分でシューできるかな?」とお願いして、最後にキシリトールタブレットを1粒ご褒美にあげています。
楽しい習慣にしてしまってからは、自分から仰向けになってお口をあけてくれます。
ちょっと贅沢かもしれませんが、お子様が楽しめるものを使ってみるのもいいかもしれません。
しまじろうクラブより

ママにもしてもらえる!?

歯磨きは逃げるのにお菓子はバクバク…(´;ω;`)
そんな日々からの脱却は、
”時には逆の立場を経験させる”です。

2歳になる息子はたまに口を全く開けない抵抗を見せます。
6か月の二男が横で泣いてたりするので、私は早く仕上げたい思い一心で、イライラしたりします。

「今日はママの歯磨きもお願いしてもいい?」
と、一言いうだけで息子は日ごろ私がしているのを見よう見まねでやってくれます。
「あ、ここばい菌いるからごしごしいとくね。」
「あ~んして、い~して。」
と、私はいつもこうしているんだなぁ。と思いながらしてもらって、交代するとスムーズです。
しまじろうクラブより

やっぱり

1歳3ヶ月の子供がいます。やっぱり「おかあさんといっしょ」のはみがきのコーナーでしょうか。甥姪を見ていたので、自分の子供が6ヶ月から歯磨きを始め歯磨きに慣らせていましたが、1歳頃からちょっと抵抗するように。

最初はお気に入りのぬいぐるみの歯を磨く真似をしたり、口を開けない時は鼻の上を磨いて笑わせてから歯磨きをしてましたが、「おかあさんといっしょ」のはみがきコーナーを見せたところ嫌がらずに口を開けて磨かせてくれたので、今の所これが一番です。しまじろうDVDのはみがきも良いかもですね。
しまじろうクラブより

歯磨き

大変ですよね
上のは歯を磨きたいのに、暴れだしてしまうし、アーしてと言うと、ベーするし、悪戦苦闘(涙)

最初は「10数えたらおしまい」と遊びをいれて徐々に、アーイーとさせてくれるようになってきましたよ。

子供と共に成長していきましょう。言い聞かせる私がいます(笑)
しまじろうクラブより

食べたら、磨くの習慣付けを。

嫌がる時期にはお風呂で歯を拭くだけにしていました。
あとは、歯に残るような飴やチョコレートを食べないように、食べるもので虫歯にならない努力を。
あとは、おやつの時に
「これを食べるなら、ちゃんと歯磨きしないとね。できる?」
と聞き、約束をさせて、食べたら磨くの習慣をつけました。
しまじろうクラブより

『ごほうび』をあげています

うちの2歳の息子も歯みがきを嫌がり、押さえつけてみがいていました。
ロッテ キシリトール タブレット(しまじろうがパッケージになっています)を、歯みがき後のごほうびにあげることにしたら、嫌がらずにしてくれるようになりました!
このキシリトール タブレットは砂糖が使われていないので、歯みがき後に食べさせても大丈夫なようです。
息子は「歯みがき終わったら、しまじろうのタブレット食べようね~♪」と声かけすると、急いで歯ブラシを取りに行きますよ。

しまじろうクラブより

まとめ

いかがでしたか。子どもが「歯磨き」に対して悪いイメージをもつとずっとそのままで、歯磨きをしない生活習慣が身についてしまい、口内が不衛生な大人になってしまいます。そうなると虫歯や口臭だけでなく、歯周病や最悪の場合抜歯して歯がない!なんてことにもなりかねません。

子どもの頃から歯磨きをする習慣を身につけるためにも、イヤイヤさせるのではなく楽しみながらする工夫と心がけが大切ですね。

子どもから大人まで使える歯磨き粉についてはコチラの記事もご覧ください。

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