このページでは確定申告についての概要、申請期間、申告の種類について解説します。
確定申告とは?
サラリーマンの方は通常会社がやってくれて、本人は年末調整で終わっているのでなかなか身近にない言葉だと思います。やるタイミングと言えば、家を買った時、医療費を控除したいときでしょうか。
確定申告とは、個人が得た収入に対してかかる所得税を、税務署に対して「1年間の所得が子〇〇円あったので、所得税を〇〇円払います。」と申告することです。赤字決算や還付申請でない限りは税金を払うための申告なので、喜んでやる人はいないですね。でもやらないと脱税で捕まりますので、国民の義務として必要なのです。
また、経営者にとってはここでどれだけ経費として費用を計上できるか、つまり所得を減らせるかがポイントになってきます。喜んで高額な税金を納める人はなかなかいないと思うので、所得を減らす=経費(支出)を増やすことで、所得(収入ー支出)を減らし、納める所得税を最大限減らすことが大切になってきます。
脱税は捕まりますが、節税は権利ですから、税金を意識した経営をしないと損ばかりがかさんでしまいます。
確定申告が必要な人、不要な人
確定申告が必要な人
・給与所得が2,000万円を超える
・副業の収入が20万円以上ある
確定申告が不要な人
・事業などの所得が38万円以下
・会社から年末調整を受けている
・副業の収入が0万円未満
確定申告不要でもしたほうがいい人
・事業で赤字が出た
・家をローンで買った
・保険金を引いた医療費が10万円以上
・生命保険料など控除漏れがあった
・会社を辞めた
・「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない
・アルバイト先や副業先で源泉徴収されている
2019年の確定申告はいつからいつまで?
確定申告の対象期間は、1月から12月までの収支を、翌年の2月16日~3月15日の間に、税務署へ申告、所得税の納付をしなければいけません。ただし、申告期間の開始日、終了日が休日の場合、次の平日が指定日になります。
また、消費税の納付期間は所得税と違い、1月1日~3月31日です。休日に当たる場合は所得税同様に、次の平日が開始日または終了日になります。
2019年の確定申告の期間は、2月16日が土曜日なので、次の平日の2月18日(月)~3月15日(金)になります。
青色申告と白色申告
確定申告には、「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
簡単に言うと、手間がかからないのが「白色申告」、手間はかかるけど節税効果があるのが「青色申告」です。
白色申告とは?
・単式簿記
・事前の届出は不要
・手間がかからない
・青色申告とは?
・「事業所得」「不動産所得」「山林所得」のいずれかの所得がある人限定
・単式簿記または複式簿記
・事前に「青色申告承認申請書」の届出が必要※
・単式簿記だと、10万円の特別控除がある
・複式簿記だと、65万円の特別控除、3年間の赤字繰り越しができる
※所得が発生する年の3月15日までに税務署に申請する。新規にビジネスを開始した場合は、開始した日から2カ月以内
自分でやる?依頼する?
確定申告のやり方は、「自らやる」か「税理士にお願いする」かです。
ある程度の規模でやられている個人事業主の方は税理士にお願いして、経理業務をアウトソーシングしています。法人の方は経理担当が自分の会社内にいることもありますね。では副業レベルの方はどうでしょうか。
「自らやる」メリットデメリットは、
○費用は会計ソフトくらいで安くすむ
○自分の収支がよくわかる
×知識がないと難しい。特に青色申告は必要書類が多い
×時間がかかる
「税理士にお願いする」メリットデメリットは、
○丸投げできるので、時間がかからない
○節税のアドバイスをもらえる
×お金がかかる(相場3万円~)
×税理士によって個人差がある
費用を抑えたいなら「自分でやる」、時間をお金で買うなら「依頼する」というイメージでしょうか。ちなみにどちらの費用も経費で落とせます。
まとめ
個人事業主やある程度の規模で副業をやられている方にとっては必ず通る道です。
自分でやる場合は何から手を付けていいかわからないと思います。
会計ソフトのシェア上位3つについての詳細は下記で詳しく解説しています。