「におう汗」と「におわない汗」の違いについて調べて分かったこと

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「汗臭い」「わきがのニオイ」

暑くてジメジメした時期になると悩ましいのが「ニオイ」

汗をかいたときのニオイや、個人差がある体臭って、自分は耐えられても他人からすると嫌ですよね。

においが強烈だと自分でも嫌になるときがあります。

でも汗をかいたときでもニオイってその時々で違ってませんか?

例えばスポーツやジムで運動してかいた汗。

なんとなくサラッとして水っぽい汗で、においがあまりしなかったりもしくは「汗臭い」といったニオイです。

別の場合で言うと、面接やプレゼン、みんなの前で発表や報告をする時にかく汗。

ジワっと脇に汗がでたり、手汗、顔から汗が吹きだすような人もいます。

このときにかく汗ってなんとなく粘り気があってツンとしたニオイがしませんか。

運動してかいた汗とはちょっと違ったニオイ。

でも汗がでてくるのは脇や手、顔、足で同じ場所。

どうしてこの「におう汗」と「におわない汗」があるのでしょうか。

気になったので調べてみましたので参考にしてみてください。

汗はでてくる汗腺によって2つに分類される


出典:https://ameblo.jp/merci13048/entry-12363874893.html

結論から言うと、汗にはエクリン汗腺からでる汗とアポクリン汗腺からでる汗の2種類あります。

エクリン汗腺はほぼ全身の皮膚にあり、全部で200万〜500万個あるといわれています。

部位としては手のひら、足の裏、脇にもっとも多く存在します。

エクリン汗腺からは大量の水分を分泌して体温を調節し、皮表に適当な湿度を与える役割があります。

一方、アポクリン汗腺はわきの下、外陰部、肛門周辺、乳輪、外耳道など特定の部分にあり、皮下組織の上部で毛穴と一致したところに存在し、腺体が大きいので肉眼でも確認できます。

アポクリン汗腺から分泌された汗は弱アルカリ性で、皮膚に付着する菌が有機成分を臭気成分に変えることで臭いを発します。

アポクリン汗腺の役割は、そもそもがニオイの原因となる汗を出すこと。

動物にとってニオイは仲間同士の確認や異性をひきつけるフェロモンのような役割があるので、ニオイが強いほうが良いとされています。

今では「わきが」や「体臭」として毛嫌いされているニオイも、本来は生存するために必要なものだったんですね。

汗だけでは臭わない

汗ってもともとは皮膚血管の中を流れる血液中の水分です。

汗腺は、血液から血球成分を除いたニオイのもとになるナトリウム、カリウムなどを含んだ血しょうをくみ取ります。

それら成分を体の表面に放出するまでにろ過して再吸収し、残りを汗として外に出します。

ですが、体外にでた汗も100%水分であることはなく、多少の成分が残っています。

この成分を皮膚表面の菌がニオイがある成分に変えてしまうことで、汗や体臭のニオイが発生しているんですね。

汗の量によってにおいも変化する

汗は一般にしょっぱいと思われていますが、塩分は再吸収されるので、初期の汗はあまりしょっぱくないのが事実です。

でも汗腺が汗を体外に放出するまでに塩分を再吸収する能力には限度があるため、汗が多くなると塩分が再吸収を免れてしまいます。

そのため汗が多いほど能力不足になり塩分が濃くなるので、結果しょっぱくなってしまいます。

フルマラソンを走った人の顔についている白い粉も、汗を大量にかいて吸収しきれなかった塩分の塊なんですね。

また、汗のpHも発汗量によって変化します。

汗の量が少ないときは酸性ですが、発汗量が多くなるとアルカリ性に変化していきます。

これは、初期の汗は乳酸が多い状態ですが、汗の量が多くなるとともに重炭酸イオンの濃度が高まることが原因です。

汗の量やにおいには個人差がある

汗っかきの人っていますよね。逆に汗を全然かかない人もいます。

この違いは、汗腺の量によります。

汗は汗腺からでてくるもので、エクリン汗腺は全身にありますが、その数は200万〜500万個と、かなり個数に幅があり、個人差があることが分かります。

この差の一つに、性別があります。

個々の汗腺の最高発汗量は男子のほうが多く、汗をかきやすいです。

逆に、女子では発汗量のわりに塩分濃度が多いとも言われています。

また、汗腺の量は3歳までに決まると言われており、暑い環境で育った子供は、体温調整をするためにいっぱい汗をかく必要があるので、その分汗腺が発達します。

逆に寒い環境で育った子供は汗をかいて体温を下げる必要がないので、汗腺は発達せず、量も少ない傾向にあります。

普段から汗をかかないと機能が低下して臭くなる!

現代ではインフラの発達や趣味の変化により、運動や歩くことさえも減っているので、汗をかく機会が少なくなっています。

通勤や買い物も電車やバス、車が当たり前ですよね。

あまり汗をかかないと、汗腺のろ過機能が衰え、血しょう成分が多い濃い汗になります。

この汗にはアンモニアや乳酸などのニオイ成分や雑菌のエサとなる皮脂なども多く含まれ、ベトベトした不快で臭いも強烈になってきます。

「太った人はクサい」というイメージがあるのは、運動不足、食べすぎや偏食による悪い腸内環境で、ニオイ成分が多く汗として放出されているからなんですね。

決してその人が不潔である訳ではありませんが、体内の環境は衰えていることは事実です。

ニオイの悩みを解決するためにできること

以上、におう汗とにおわない汗についてまとめてみました。

育った環境によって汗をかきやすい体質であるということもありますが、運動をしない、あまり汗をかかないといった生活を改善することでにおわない汗になることも分かりました。

その他、体臭の悩み、対策についてはこちらの記事にもまとめていますので、参考にしてみてください。

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参考:日本化粧品技術社会yomiDrHelC+

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