前田裕二「人生の勝算」ビジネスマンなら読むべき1冊。内容ネタばれ

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前田裕二の「人生の勝算」を読んでみました。

以前からちょっと気になっていた前田裕二。

この本を知ったのは、編集がNewsPicksBook編集長の箕輪マンであり、ホリエモンやキンコン西野も絶賛していたから。

そして、読んで正解でした。

めちゃめちゃいい事かいてあるし、参考になります。

ビジネスマンにとっては必読アイテムのひとつかもしれません。

本に書かれた名言、参考にすべき言葉を紹介します。

この記事を読めば、3つのことが分かります。

・前田裕二のすごさ

・営業力があがる

・儲かる仕組みが分かる

前田裕二ってどんな人?

1987年6月23日 生まれ。

早稲田大学政治経済学部卒業。

外資系投資銀行、DeNAを経験。

現在は、SHOWROOM株式会社の代表取締役社長。

SHOWROOMは、スマホやパソコンでライブ配信および視聴を行えるストリーミングサービス。

視聴者がアバターになり、配信者に対するコメントやギフティングによって配信を賑やかせることができる。

AKBグループなどのアイドルをはじめ、お笑いやアマチュアのコンテンツが楽しめる。

ビジネスに役立つ内容を紹介

「人生の勝算」には、前田裕二の考え方や、サラリーマンだった頃の驚異的な営業力の秘密や、SHOWROOMを立ち上げるまでのストーリーに合わせて、若くして成功した理由や思考について紹介されています。

モチベーションを高く維持するための方法はなんなのか。

読み終わったころにはビジネスマンとして一皮も二皮も向けた存在になるでしょう。

「濃い常連客」を作る方法は、「コミュニティ(絆の集合体)」をつくる

自分とお客さんに絆が生まれると、単に「モノを買う」のではなく、「あなたが売っているかモノだから買う」という常連客になる。

そして常連客同士にも絆がうまれ、コミュニティがうまれるとそれは自然に拡大していく。

【常連客をつくる方法】

1.コミュニケーションのきっかけをつくる

 人が自分に対して興味を持って、話しかけてもらえる、話すきっかけをつくり、接点をもたないと始まらない。

 前田裕二は、小さい頃から路上ライブでお金を稼ごうと考え、小学生の時に、子供が普通知らないような古い歌をあえて歌い、そのギャップに思わず立ち止まる、声をかけてくれるように仕向けた。

2.リクエストを受ける

 人は、何かをもらったらお返しをしなければいけないと思う心理が働く。

自分の要望に応えてくれた、自分のために努力してくれたと思うと、お返しをしないといけないという気持ちになり、そこで信頼関係が生まれていく。

スナックはなぜ潰れないのか

スナックのメニューと言えば、それなりなお酒、つまみは乾き物かちょっとした手料理程度。

運営もアルバイトが数名いれば十分なので、固定費と変動費が圧倒的に低い。

なので、支出が少なく、そこまで売上がなくても、利益がでる仕組みになっている。

では、なぜスナックに人が集まるのか?

それはスナックに来る人は「モノ消費」ではなく「コト消費」だから。

おいしいお酒や料理を食べに来るわけではない。

その場にいるママや常連客との会話を楽しみにきている。

スナックの売り物は、ママの人柄とママや常連客とのコミュニケーション。

そして、ママに必要な要素は、キレイな容姿ではなく、完璧さでもなく、「ダメだなー」と思わせる余白。

常連客に「自分が助けてあげないと」と思われるようになると、お客さんが経営側になり、スナックが他人のものではなく、第一人称で考えるようになる。

「今月はお店が苦しそうだから、ボトルを入れよう」

「高い酒を飲みすぎないようにしよう」

とお店のやりくりを気にするようになる。

だからスナックはつぶれない。

AKBグループが人気の理由

著者の前田さんが運営するSHOWROOMではAKBグループのメンバーも活躍している。

AKBグループがなぜここまで大ヒットしているのか、

その理由は、こちらも完全に「モノ消費」ではなく「コト消費」に変化しているから。

今は昔とは違い、アイドルへ求めるものが変わってきている。

完ぺきなアイドルを見る、つまり「他人の物語」を見ることに興味がない。

ダンスが下手、歌が下手、トークが苦手な未完成なアイドルを応援し、アドバイスして成長していく感覚になるアイドルに、「自分の物語」を感じ、熱狂的なファンになっていく。

AKBにおいては、この完ぺきではない「余白」が武器になっている。

ファンや常連客を「中の人」にして、コミュニティを強固にする

キンコン西野さんが、絵本「えんとつの町プペル」を大ヒットさせたのは、「共犯者」をつくったから。

SNSを利用し、絵本を作る段階での困りごとや、販売戦略などについて正直に相談していき、周りの人を巻き込んでいった。

「共犯者」は、ただのお客さんではなく「中の人」であり、この絵本のプロジェクトに参加しているんだと感じている人を多く作った。

これは、共犯者が10万人いれば、最低10万人は買うであろうという発想。

さらに、本人が拡散しなくても、この10万人が拡散してくれるので、自動的に売れる仕組みも出来上がった。

「ファン」同士が結束する

共通の目的、共通の言語があると、さらにコミュニティは強固になる。

AKBで言うと、「指原」を倒そうと別のメンバー、例えば「松井」のファンが結束する。

これは共通の「打倒指原」の目的を持っているから。

また、コミュニティ内に自分たちしか知らないルールや出来事ができると、絆がさらに深まり、熱狂的なファン集団が出来上がっていく。

どれだけ距離感を縮めるか

現代に求められるのは、プロがお金をかけて練り上げた完成品ではなく、その先にあるファンとのインタラクション(相互作用)がきちんと綿密に設計・実行されたものであるか。

言わずと知れたアウトドアブランドのスノーピークの山井太。

自身が大のキャンプ好きでもある。

スノーピークは毎年キャンプイベントを開催し、自社製品を使ってキャンプをする空間を提供している。

さらに、社長自らこのイベントに参加し、参加者とのコミュニケーションを図っている。

キャンプをしていたらスノーピークの社長が登場。なんてあったら山井社長を知らない人でもうれしいし、さらにファンになりますよね。

人を好きになる天才になる

好意をもたれて悪い気になる人はいないし、好意を好意で返そうとする。

人を好きになれば、その人も自分を好きになり、ファンになってくれる。

1人でできることは限られているが、支援してくれるファンがいればそのエネルギーは何倍にもなり、できることが増えていく。

ビジネスを成功させる方法は、人に好かれて自分といっしょに動いてくれる人を増やし、組織を強くすること。

バカになる

プライドはコミュニケーションにとって邪魔なだけ。

プライドを捨てて「あいつはバカなやつだな」と思わせたら勝ち。

「この前はすごかったね」なんて会話のきっかけができる。

お客さんとの接点が増えれば、おのずと結果もついてくる。

また、「バカになる」と、おもしろい人とレッテルが貼られ、周りに好かれるし、応援してくれるようになるので、より加速できる。

ニーズを見極める

お客さんが今、何を求めているか。逆に、何をされたら嫌かを常に考える。

忙しい時間帯のダラダラと営業電話なんてしたら相手を不快にするだけ。

水系のポケモンがでてきたら、電気系の技を繰り出すように、相手の属性を知り、武器を選択することが大切。

人当たりのセンスを鍛える

「人を見て判断する」というのはどこにいっても共通。

同じスペックで選択権が与えられたときに、あいつに頼もうと選ばれる人間になることが大切。

「他者の目」をもつ

「放置自転車をなくすには?」

自分の目だと、「この場所に停めないでください」の張り紙。

他者の目だと、「自転車廃棄場」の張り紙。

自転車を捨てられたくないから、その場所には停めなくなります。

「男子生徒に英語の課題をやらせるには?」

お互いの目的は、英語力を上げることで共通だが、忙しくてやってこない。

自分の目だと、「やってこないと罰を与える」

他者の目だと、「英語ができると、女の子にモテるよ」

モチベーションをあげるには、相手目線に立って、その人の原動力になっているものを見極める。

そのためには日頃のコミュニケーションで、相手を知ることも重要。

モチベーションはどんな仕事術にも勝る

どれだけスキルがあって、効率的に仕事ができても、モチベーションが低いとプラスが生まれないし、周りからも応援されない。

どんな理由であっても、エネルギーをつぎこんで頑張れる人が成長する。

はっきりとした目的と、それを達成するという強い気持ちがあれば、何があっても挫折しない。

見極めてから掘る

目的を達成するには、そこに行くまでの道筋が見えていないと、道を間違えるし、遠回りしてしまう。

まずはどうやったら目的を達成できるか、どの道を通れば最短でいけるかを見極めることが大切。

金が埋まっている山があっても、むやみやたらに掘るより、有識者にヒアリングしたりしてどの場所に埋まっているか当たりをつけてから掘ったほうが、結果的に早く見つかる。

PDCAサイクル(Plan[計画]Do[実行]Check[評価]Action[改善])を回して、しっかりとコンパスを見続けよう。

人の3倍の密度で生きる

1日24時間。1年は365日。

時間はみんなが平等に与えられている。

だけどその時間をどれだけ有効に、かつ濃密にするかは人によって違う。

同じ1時間でも努力の投入量を増やし、濃さを上げて生きていくと、人より早く成長できるし、もっとたくさんのことができる。

人生のコンパスをもつ

「心に決めている」ことが重要。

自分の中にブレない原動力となるものがあると強い。

家族が大切、モテたい、お金持ちになりたい。

人の原動力を聞いて参考にし、自分を見つめる。

自分の最優先事項をはっきり自覚できていれば、圧倒的に頑張れるし、道を外さない。

終わりを意識する

人は必ず死ぬ。

死ぬまでに、自分がやりたいことをどれだけできるか。時間を無駄にしていないかを意識する。

最後に

「人生の勝算」の内容はどうでしたか。

私にとってはどれも心に響く言葉で、考え方が変わりました。

まだ30代前半なのに、こんな考えをもち、実践している人がいるなんてすごい。

昔と違ってやりたいことを我慢せずにやれる時代になってきています。

自分を見つめ、芯となるもの、自分が思うがままの人生を送れるようにしていきたいですね。

おまけ

本書で紹介されていた偉人2名の名言を載せておきます。

この言葉も深いですね。

スティーブ・ジョブズの言葉

「今日やろうとしている事は、今日が最後の日だとしても、やるべきことなのか」

秋元康の言葉

「夢は全力で手を伸ばした1mm先にある」

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2019年5月25日発売のキンコン西野さんの新書「新・魔法のコンパス」を販売前に予約し、購入しました。 以前に「革命の...
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